「がれきではなく人を受け入れよう」
官邸前デモ連動アクション

8月31日(金)も、北九州は「ひまわり革命」
さあ、みんなで集まろうよ。
ただじっと座っているだけでもいいんだよ。
数は力。あなたの存在が力だから。
 
でも、大きな声をあげてもいいんだよ。
少しだけ勇気を出して、抗議の声を伝えよう。
今、私にできること。


●17時~19時 リバーウォーク大画面テレビ側:
      鴎外橋(おうがいばし)付近でデモ


がれき焼却反対と、脱原発は同じこと。
これ以上、大地や空や海を汚されるのは耐えられない。
誰も幸せになれないから。




 
北九州市ががれき受け入れを9月中旬に延期すると言い出しました。
なぜって?宮城県が、
がれきを搬出できない理由はこれ。http://hinanohanasi.blogspot.com/2012/08/blog-post_21.html


【緊急】がれき広域化反対!
830日(木)はみんな大阪市に集合!
午後7時よりIWJ完全中継

               

830日(木)、大阪中之島公会堂で震災がれき受け入れについての説明会があります。

この説明会を最初で最後に、橋下大阪市長は11月の試験焼却に入ろうとしています。
その後は、来年2月より2年間3.6万トンのがれきが毎日燃やされるのです。

環境省の広域処理政策はすでに破綻しています。
狙われているのは北九州市と大阪市だけです。瀬戸内海を挟み打ちです。

 
参考:北九州市市民検討委員会・広域化調査チームレポート「環境省の広域化計画はすでに破綻。がれきはもうない北九州市と大阪だけが、つじつま合わせに狙われる」



大阪市内に住んでいる人は是非説明会に参加して、橋下市長にいろいろ質問してください。

大阪市外に住んでる人は、説明会場の外で意志表示をしましょう。
俳優山本太郎さんも昼から夜まで応援にかけつけてくれます。

 

66日の市長のタウンミーティングを経験した北九州市より、「がれき説明会対策」を作成しました。ぜひ事前に勉強ください。
http://stickittothekitaq.blogspot.jp/2012/08/blog-post_29.html

http://www.youtube.com/watch?v=OhSO4RVXLRM (北九州市タウンミーティング動画)
 
 
 

 
北九州市と宮城県へ出した公開質問状の
回答が北橋市長から届きました。


公開質問状の内容はこちら
http://hinanohanasi.blogspot.com/2012/08/81010-iwj-jv-httphinanohanasi9494.html


回答はこちら↓


平成24年8月8日付けの公開質問状で取り上げられている件については、すでに裁判が提起されたと聞き及んでおりますので、裁判外で取り扱うことは適切でないと考えます。

と、あります。
結局、回答はありませんでした。

8月24日の「ひまわり革命スペシャル」
なんと、その日に石巻市長が来た!
そして、市民の報道が消えた。

【ひまわり革命スペシャル】http://hinanohanasi.blogspot.com/2012/08/8-8-16-11-httpwww.html
 

北九州市で震災瓦礫の受け入れを当初の予定8月から、9月中旬に延期すると言い出しました。
「北九州市をがれき中止に追い込むには今が攻め時」と呼びかけに集まった多くの市民が、北橋市長へ直接抗議するべく、北九州市役所に向かいました。

しかし、結果は最初に行った秘書室(その奥が市長室)、その後に行った環境課とも、事実上の門前払い状態でした。北九州市職員はこれまでになく、かたくなな態度に終始しました。
この時留守だとされた環境課の課長クラスの責任者は、最後に市民が垣間見たところによると、ほとんど全員在席していたようです。とすれば、対応した環境課の職員は完全に居留守を使って嘘をついていたことになります。
 
全国の皆様、北九州市のとんでもなくひどい対応をぜひご覧ください。
 
 
翌25日、この騒ぎを報じる新聞報道を楽しみにしておりましたが、市民抗議の記事などまったく載っていませんでした。
朝日新聞には「がれき処理。なお必要」とのリードで、石巻市長が北九州市訪問をした記事が掲載されています。

24日に石巻市長が北九州を訪問することは前々から決まっていたのでしょうか?
そこに何か作為はなかったのでしょうか?
モーニングバードで広域処理が必要ないと報道された直後、宮城県議会の議長が北九州市に飛んできたように、今回も大きな市民抗議に合わせて対処されたものかもしれません。
「市民から大きな反対の声があがった」という「不都合な報道」を消すために。



そもそも、石巻市のがれきは宮城県に一括処理委託されているのです。
(そして宮城県は石巻ブロックのがれきを鹿島JVに全量委託契約済)
がれき処理計画は石巻市の手から離れています。宮城県が行う問題です。宮城県に処理計画を丸投げしている石巻市長が「広域処理の必要性は消えていない」とコメントを出すのは本当におかしなことなのです。
これは、世論誘導のアナウンス、イメージ戦略でしかありません。

皆さん、行政の嘘に決してだまされないで下さい。

 
【超・緊急アクション】 もう広域化は不要
 
宮城県議員・村井知事に「がれきを出すな」
と全国から手紙・FAX・メールを出そう!
 
9月11日㈫より、宮城県議会が開催されます。
この場で、宮城県と鹿島JVとの契約変更、北九州へのがれき搬出の件などが議論されます。
8月予定だった北九州市のがれき受け入れが9月中旬以降に延びた理由は、この議会での契約変更を経ないと、宮城県はがれきを搬出ができないからなのです。
※鹿島JV二重契約問題はこちら http://hinanohanasi9494.blogspot.jp/
 
宮城県に広域化をやめさせるのは今です。
みんなで宮城県議員と村井知事に手紙を書き、がれき搬出をやめさせましょう。
宮城県ががれきを出さなければ、北九州市は受け入れを求めないと言っています。
石巻市にがれきはありません。
宮城県が北九州市にがれきを出す合理性はどこにもありません。
がれき広域化はまったく不要なのです。
 
 
下記にお手紙の雛形があります。、自由にアレンジしてお使いください。
ただその場合に、放射能汚染のことには極力触れないようにしてください。
宮城県の議員はこの点は十分に承知しており、そこを突くのはかえって反感を買いかねません
手紙は一言でもいいのです。
数は力。多くの反対意見が集まることが重要です。
宮城県議会は911日からです。余り日にちがありません。よろしくお願いいたします。



自民党の相沢議員、共産党の横田議員は広域化反対の筆頭議員ですが、他の議員へもお手紙をお願いいたします。
【各議員の名簿はこちら】 → http://www.pref.miyagi.jp/kengikai/giin/meibo.htm
 
【村井知事へ】
郵便の場合 〒980-8570  宮城県総務部行政経営推進課
知事への提案「明日のみやぎに一筆啓上!」係

FAXの場合 022-211-2297 宮城県総務部行政経営推進課
知事への提案「明日のみやぎに一筆啓上!」係

メールの場合:入力フォームへ
https://www.e-tetsuzuki99.com/eap-jportal/PkgNaviDetail.do;jsessionid=bf78aac0bf63b77c406a3051adc8adff56b2c63656ce15537f49730e03507dc4.e38NbNaTchmNb40Tch4Pbx0Obxr0n6jAmljGr5XDqQLvpAe?lcd=040002&pkgSeq=31862
 
●出来るのであれば、北橋市長に手紙を書くのもよいと思います。こちらは徹底して市長の不誠実性を付いてください。
北九州市にがれきが入れば、風評被害、健康被害、観光被害が集中するであろうことも書くといいと思います。北橋市長は風評被害に神経質になっており、そこを突かれるのが一番痛いのです。
宮城県議会議員の皆様へ お願い
2012(平成24)年8月★日
〒住所               
  氏名            
 
私は★北九州市において、震災がれきについては現地処理をすべきであり、なおかつ、がれきは焼却すべきでないと考えている市民ですが、来たる貴県の9月議会に論じられようとしている北九州市へのがれきの搬出についてお願いしたく本書を差し上げる次第です。
宜しくお願いします。
1 北九州市の姿勢
  北九州市の市長である北橋氏は、6月に「反対派とは白刃を交えて議論し論破する」と公言しました。
  私達(近隣)市民はこの実現を求め続けてきましたが、一向に実現はしませんでした。そこで、別紙の通り公開質問状を作りこれに回答するように求めました。その回答期限の過ぎた824日市役所に回答を求めて出向いたところ、市長のいる秘書室には警備員都職員が総勢4050人が人垣を作り厳重に入室を拒否しました。その頃、同市長は石巻市の市長と会っていたことが報道によって明らかにされています。
  北九州市の市長の態度は、この様に市民(の疑問)に対する説明責任を全く果たさずに、ひたすらがれき搬入に固執続けている野田という事実をお伝えします。
2 震災がれきが扱われるべき態度
  私達は、被災地の復興には全く役立たない、いわゆる広域処理には反対しておりますが、心から被災地の真の復興を望んでおります。
  この観点から見て、がれきの焼却処分でなく、これを地中に埋めて土盛りをし、植栽し、森の防潮堤とし、併せて尊い命を奪われた方々の鎮魂の森、慰霊の森としようとする貴議会の「いのちを守る森の防潮堤」決議を高く評価し、是非ともその実現をして頂きたいと願っております。震災がれきはまさしくそれまでの生活の品々を含んだ精神的な遺産です。無神経にも、憎むべき廃棄物として搬出させ、この世からの完全抹殺である焼却・消滅させるような、無神経な取り扱いがされるべきではないと思います。まして市民との真の対話を拒否し続け、メンツのためだけにガレキを受け入れようとしている北九州市のしようのような目的で取り扱われるべきものではありません。
どうか、鎮魂・慰霊の森である「命の森の防潮堤」を実現してください。その際には私達もこぞって植栽に駆けつけたく存じます。
3 来たる議会の決議について
(1) 宮城県と北九州市が行おうとしているがれきの搬出は、貴議会が決議した鹿島共同企業体(「鹿島JV」)の業務委託契約を無視したものであり、貴議会の権限を無視するものです。この様な違法が許されてはならないと考えます。
(2) 北九州市では、宮城県が本件がれきを北九州市に搬出するのは、本件業務委託契約の中に、県外処理分があり、これに基づいて北九州市との搬出・搬入・焼却をするのだという説明がなされていると説明していますが、これは鹿島JVが予定していた委託業務内「県外処理」を委託業務外(いわゆる)「広域処理」と偽る詭弁です。議会においてはこの詭弁を見破り、議会の権限無視の違法を許さないようにお願いします。
4 311以降のこと
   311はまさに我々がこれまでに経験したことのない未曾有の災害であり、その結果も悲惨極まりないものでした。私達はこれをどのように克服すべきなのか、途方に暮れるほかない有様です。
   しかし希望を指し示す出来事もたくさんありました。その一つに、岩手、宮城、福島の3県で震災で流失等した金庫が5700個あまり回収され、総額にして現金は約236700万円、その外に届けられた財布やバッグの現金と合わせると約37900万円となり、その内、85パーセントにあたる約31億円が持ち主に戻った旨のニュースがありました。これには「震災には略奪がつきものなのに、逆に日本では戻された」と世界中を驚かせました。ここに示されているのは誠実性です。何事も誠実に処理してこそ真の希望が生まれます。北九州市へのがれき搬出が、単に北橋市長のメンツを保つためにだけ行われようとしていることは今や誰の目に見ても明らかです。この様なことは、誠実の対極にあることはいうまでもありません。そのための鹿島JV契約変更を認めてしまうようなことがないようにお願いします。
草  々
参考:別のお願い文はこちら
http://hinanohanasi9494.blogspot.com/2012/08/820-2012-24-8-20-811-4305-1-3-9500-2-23.html                           



米、独医師が緊急来日 、チェルノブイリ、スリーマイルからみたフクシマ・日本の現状とこれから
 
 

◇朝日新聞社、小倉タイムス協賛◇

9月2日(日)「春を呼ぶフォーラム~in北九州
        九州の未来をみんなで創る~」


予約はこくちーずからお願いいたします http://kokucheese.com/event/index/47800/
(「こくちーず」、「春を呼ぶ」、で検索)
●電話予約 
0940-33-5544(荒川) 090-1195-6789(伊藤) FAX  093-953-7518(木下)


ジェフリー・パターソン医師、デルテ・ジーデントップフ医師、イレーネ・ザビトコ氏
 







(1)汚染地帯への正しい避難呼び掛け
(2)避難支援ネットワークづくり(シェアハウス・保養所・一時避難体験など)
(3)被曝者への医療支援体制づくり
を呼びかけるために緊急来日いたします。



私たちが九州から出来ることは何なのか、一緒に考えましょう。




緊急の課題は、重度汚染地域に残されている子どもたちの即時避難です。

現在、九州への避難者3万人超。放射能からの避難者との共存・交流と永続的な被災地支援が必要です。
これからの九州の役割は、増え続ける避難者の受入れと、被災地へ安全な食料の供給。
被災地支援のためにも、九州の、海、空、大地を守ることです。

●場所 北九州市 真鶴会館 http://kaikan-kyo.rofuku.net/manazuru/index.htm
●時間 12時40分開場 13時開演
●入場料 予約の方1000円(当日1300円)避難者500円 学生700円 中学生以下無料
       ☆前日までのお申込みでご予約料金となります。当日、受付でご精算下さい。


【第一部】「いま 被災地を考える」
●「チェルノブイリ・ハート」」上映会
イレーネサビドコ氏講演 「チェルノブイリの思い出」
チェルノブイリ事故後に90キロ圏のキエフに在住した経験から、住民の健康被害や生活の困窮について

【第二部】 「放射能の影響を考える・・・被災地と医療支援
講演会 – アメリカとドイツの反核医師に学ぶ
ジェフリー・パターソン医師
デルテ・ジーデントップフ医師

*多くの医師の参加もお待ちしています

I. 講師紹介
 1.ジェフリー・パターソン医師
ノーベル平和賞受賞。「社会的責任を果たす医師団」(核兵器防止国際医師会議・米国支部代表、ウィスコンシン大学医学部教授

2.デルテ・ジーデントップフ医師
「核戦争防止国際医師会議」ドイツ支部設立メンバー、「コスチュコビッチ・ディーツェンバッハ友好協会」代表(20年以上継続してベラルーシの人たちを支援)

3.イレーネ・ザビトコ
フリーランス・ライター、ドキュメンタリー作家
 ウクライナ系アメリカ人の2世としてシカゴで生まれる。フロリダ在住。
 2000年に出版した、小説「The Sky Unwashed(汚れた空)」は、実話にもとづきチェルノブイリの避難地区に不法に居住する人たちを描いたもので、Barnes & Noble等の出版賞を受賞。以後、チェルノブイリを題材に、小説や記事を発表してきた。ドキュメンタリー映画「Life in the Dead Zone(死角の中の生活)」と短編「Epiphany at Chornobyl(チェルノブイリの公現祭)」を製作。ライターとして、多くの財団のフェローとして支4援を受けてきた。



311以降、心配に思っていることはありませんか?
<無料健康相談会>10名さま先着申込順

時間: 12 : 30~14 : 30(15 : 00まで延長あり)
※一人につき約30分


★日本からお二人の医師に、ノーベル平和賞受賞のパターソン医師(アメリカ)、ジーデントップフ医師(ドイツ)に、日本人医師と通訳が立ち会い内・外総合相談いたします。
(健康相談問診表を用意しております)

日頃から心配に思っているけれど、「放射能?」などと口に出したらお医者さんに馬鹿にされそうで、今日まで聞けないまま過ごしてきたことは ありませんか?
長年内部被ばく治療を行ってきた海外のドクターの監修の元、日本人のお医者さんが、素朴な疑問や小さな不安にお応えします。
※お子様連れの親子相談もOKです。お気軽にご相談ください。
国指定の被災地はもちろん、東北・東京・千葉・横浜など西日本全体からの避難者も対象としての相談会となります。

健康相談ご希望の方は jas_min_min@hotmail.com
まで、お名前と避難年月日、避難するまでいた被災地、受診人数(性別と年齢)をお願いいたします。
折り返し、ご連絡させていただきます。













☆マリアン監督 来日中止のお詫び
映画【チェルノブイリハート】の監督である、マリアン・デレオ氏の来日が中止となりました。ご自身の仕事の都合で、スケジュールの調整が難しくなったということです。
マリアン監督の来日を楽しみにしていた方々へ、謹んでお詫びを申し上げます。
なお、映画『チェルノブイリハート』の上映会は予定通り行います。

8月20日 宮城県議会に広域処理をやめるよう
お願い文を出しました。
依頼市民(賛同人)は約400人です。
がれきは、津波から人々を守る「森の防潮堤」に
宮城県議会議員の皆様へ
ー お願い ー



依頼市民 = 別紙の通り

2012(平成24)年820

8114305 福岡県遠賀郡遠賀町松の本5-2-9

斎藤利幸法律事務所           

市民(別紙)代理人弁護士 斎 藤 利 幸


冠省 私は北九州市において、震災がれきについては現地処理をすべきであり、なおかつ、がれきは焼却すべきでないという主張をしている市民(別紙の通り)の代理人です。宮城県と北九州市が行おうとしているいわゆる広域処理について以下の通りご報告し、お願いをしたく、本書を差し上げるものです。

1 がれき搬出等の法的根拠

(1) 宮城県と北九州市は、石巻ブロックの可燃がれきにつき、いわゆる広域処理の一環として、年間39500トンの混合可燃がれき(以下「本件がれき」といいます)の搬出・搬入・焼却を行う事(以下「本件がれき処理」といいます)としています。

(2) この本件がれきを含む石巻ブロックの震災がれきについては、平成2396日に宮城県と鹿島共同企業体(以下「鹿島JV」といいます)との間に、契約金19236000万円という巨額での「業務委託()契約」が締結され、貴議会の議決を得て発効しております(以下「本件業務委託契約」といいます)

(3) 本件業務委託契約により、石巻ブロックの震災がれきの全てについて、その管理・処理の権限と義務は鹿島JVに帰属し、宮城県には何ら存在しないものです。

(4) 「県外処理」と「広域処理」の関係

ー 北九州市の詭弁 ー

① この点に付き、北九州市では、宮城県が本件がれきを北九州市に搬出するのは、本件業務委託契約の中に、県外処理分があり、これに基づいて北九州市との搬出・搬入・焼却をするのだという説明がなされていると説明しています(1)。   

 しかし、鹿島JVの本件業務委託契約における県外処理分と、宮城県が行おうとしている広域処理とは全く異なり、以下の理由で根拠となりません。

ⅰ 鹿島JVはトンあたり3万円で契約しております。鹿島JVが県外処理を予定したとしても、これを大幅に超える処理は、企業として、絶対にあり得ません。県外処理を広域処理の根拠とすることは不可能です。

   ちなみに、北九州市の試験焼却における処理関係費は運送費175000円、焼却等処理費金167000円、合計342000円という非常識極まりない価格です。北九州市は批判を受け、これを極力低く抑えるとし本焼却の処理関係費の見積もりは、トンあたり金9万円前後としています。しかし、鹿島JVが契約をそのまま履行すればこの9万円でさえ全く不要な金額です。

ⅱ 万が一、県外処理を広域処理と仮定するとしても、それは鹿島JVが行えることであり、何ら権限のない宮城県が出来ることではありません。

ⅲ  鹿島JVが県外処理として予定しているは、全て私企業であり実質下請けです。宮城県等自治体が私企業に委託したものをさらに北九州という自治体に再委託(下請け)に出すことなど地方自治法上許されません。

   

以上から、したがって、鹿島JVの本件業務委託契約に予定されている「県外処理」をもって、宮城県が北九州市に搬出するための「広域処理」として説明しようとするのは、詭弁という他ないものです。

(5) 議会の議決の無視 

   最も問題なのは、本件がれき処理方策は、宮城県議会の権限を無視するものであるということです。

① 議会の議決により、本件業務委託契約は発効しました。この瞬間より宮城県は石巻ブロックのがれきに関する権限を失いました。

② 従って、宮城県にがれきに関する権限は一切なく、よって、宮城県が本件がれき処理をしようとするのであれば、まず、再度議会の議決を受け、契約内容を変更する必要があります。

③ 従って宮城県が、契約変更の議決を受ける前に、がれきに関する権限を行使しようとすることは全て、この議会の議決を経た本件業務委託契約に基づく鹿島JVの権限と義務に反し、議会の権限を無視する違法行為です。

④ 宮城県は北九州市との間に、本年514日、本件がれき80トンに関する試験焼却のためのがれき搬出・搬入に関する委託契約を締結し、実際北九州市は、52122日の2日間に渡ってがれきの焼却を実施しました。

しかし、これは貴議会の議決を完全に無視したものです。即ち貴議会による本件業務委託契約の有効な変更議決に基づかずに、宮城県が無権限のままで行われたものであり、違法・無効は明白です(地方自治法第21617、同9615)

⑤ⅰ 今般、宮城県と北九州市は、本焼却に向けた「災害廃棄物の処理に関する基本協定」を締結しました(2)

 ⅱ これに引き続き、業務委託契約が締結される予定とされている(協定書第6)が、本日までにはまだ未締結です。

 ⅲ しかし、これらの協定や契約は、宮城県にない権限を、あるものとしてのものであり、議会の議決を完全に無視するもので、試験焼却と同様に、完全に違法・無効です。

⑥ⅰ 私達はこの様な本件がれき処理の違法性を再三北九州市や宮城県に伝え、これを止めるよう警告等を発してきました。

 ⅱ しかし、両者ともこれを無視し今日に至っております。

 ⅲ そこで、やむなく両者(形式的には宮城県と北九州市)に対してその違法性を明らかにするための訴えを提起しております。

 ⅳ もし貴議会が以上詳細に説明した違法性にもかかわらず、本件がれき処理を肯定するようなことになれば、貴議会に対する信頼性にも問題を残すことになるのではないでしょうか。しかし、がれきの処理につき、「いのちを守る森の防潮堤」の決議をされた賢明な貴議会においては、そのような間違いはないものと信じております。

 (6) 貴議会による違法・無効の治癒はありえるか

① 宮城県も北九州市も、上記違法無効は当然承知しており、この重大な瑕疵を、貴議会の開催が予定されている9月の議会において払拭しようとしているものと思われます。しかしこの様な弥縫策は次に述べる理由で、到底許されないものです。

②ⅰ まず、宮城県(知事)はこの方策として、本件業務委託契約の変更という形で議会の議決を求めるものと思われます。

   しかし、一旦議会の慎重審議の上議決を経た契約は、その後の事態の推移から見て、とりわけ不合理な内容となるといった事情変更による合理的理由がなければ、認められるものではありません。そうでなければ、執行者である知事の意図次第で、前の慎重審議の議決を、実質的に無視できることになるからです(参照:一事不再議の原則)

 ⅱ 問題は、本件においてこの様な契約変更をするための事情の変更が、認められるかということです。結論的にいえば、本件がれき処理を合理的に説明する事実はなにもなく、かえって、鹿島JVの契約額の減額をした上で、契約通りに履行を促すべき事情にあるということです。

 ⅲ その最も強い理由が、震災がれきの著しい減少です。最も重要な事項ではありますが、この点については議員の皆様が熟知している事項ですので、説明を省略します。

   要するに、宮城県による本年521日の震災がれきの見直しにより、石巻ブロックのがれきは、6854000トンから312万トンへ、即ち373.4万トン(54.5%)も減少してしまったのです。

 ⅳ 従って、事情変更を理由に本件業務委託契約を変更しようとするのであれば、がれき減少による契約額の変更(減額)のみが合理性を有し、それ以外の変更は出来ないというべきです。これは事態を熟知しておられる皆様には簡単に理解されることと思います。

 ⅴ このことは、最近にいたり宮城県が、北九州市以外には九州への搬出を全て取りやめ決定してることからも、明らかな事実です。

③ⅰ ところが宮城県はこの変更の機会を利用して、一旦鹿島JVに移転した震災がれきに関する処理権限・義務の一部を取り戻そうとするものと思われます。しかも正面から提示したのでは否決されるに決まっていますので、容易に気付かない方法で紛れ込ませるものと思います。

 ⅱ しかしそのような内容と方法は、議会をだまし討ちにするものに他ならず、到底許されないものです。

   議員の皆様におかれましては、宮城県(知事)がこの様な違法な手段で北九州市との試験焼却や本焼却の違法性を免れようとしていないかどうか、慎重な対処をお願い致します。



2 広域処理の不必要性と北九州市への搬出目的の不当性

(1) 以上のように、自治体における契約理論から見て、宮城県と北九州市が行っている協定や契約締結行為の違法・無効は明らかですが、それのみにとどまらず、以下に述べるとおり、目的(動機)においても全く筋の通らないものであり、国費の乱費でしかありません。この面から見ても違法であることが明らかなものです。

  即ち、北九州市の北橋市長は、市民に対し、再三「石巻の要請により」「石巻市を救う」ために本件がれきの受入をすると説明してきました。

しかし、我々が確認したところでは、北九州市が広域処理に手を挙げる以前に、石巻市から救援を要請した事実はありませんでした。

(2) また、宮城県議会のやり取りを拝見すると、北九州市が石巻市を救う状況にはなく、宮城県知事の本音は、全く逆に、いわゆる広域処理にいち早く手を挙げた北橋市長に恥をかかせないために、本件がれきの搬出をすることが明白となっております。詳細はご存じの通りですので省略させて頂きますが、この様な全く逆転した目的、即ち北橋市長のメンツを保つために、膨大な税金を投入することが許されるものでないことは誰の目にも明らかです。

  しかし、宮城県知事が情宜上北橋市長のがれき搬出の要求を断れないものであれば、以上のように、議会の権限を無視した違法・無効を理由に、堂々とがれき搬出を断って頂きたいと思います。北九州市の主張するトンあたり9万円としても、8万㌧前後の搬出・焼却処分には72億円もの税金の無駄遣いが発生します。そのに、北九州市においては、がれき受入のために発生するかもしれない風評被害やその他の諸々の対策を余儀なくされ、その費用も膨大なものです。全て国費でまかなわれようとしております。これらが北橋市長のメンツの維持のための代金なのです。

(3) しかも、本来鹿島JVがそのまま最終処理をすれば全くかからない(トンあたり金3万円の契約の中で処理される)費用を、北九州市に運ぶだけで、全く別個のがれきであるかのような錯覚を起こさせ、国庫金からの支払をさせるものであり、我々が国庫金の詐取であると主張しているゆえんです。

(4) また、今回の731日付け協定書を見ると、本件がれきは、雲雀野町にある第二次仮置き場において破砕・選別等の処理を行ったものを予定しています(第3条(1))。

  即ち、北九州市は、鹿島JVが本件業務委託契約の履行として、第一次仮置き場から運搬し、破砕し、選別したもの、即ち鹿島JVがほとんど履行の終わったものを、横取りして焼却しようとしているものです。

北九州市への余計な運搬等をせず、鹿島JVがそのまま最終処理すれば事足りることは明白で、この内容を見ても、北九州市への搬出・焼却は、北橋市長のメンツを保つためだけに行われる国費の完全な濫費であることは明白です。

(5) さらに、北九州市がこの様な出しゃばりをせずとも、東部ブロックが来年の7月中には担当がれきの処理を終わる予定であり、10万トンの余力のあること、仙台市においても来年の5月には自己内処理が終わる予定であり、ここでも十分な余力がでることも公知の事実です。

② この点については、鹿島JVが本件業務委託契約をする際の「災害廃棄物処理業務(石巻ブロック)技術提案書」の「2災害廃棄物等処理業務計画」の「2ブロック内処理計画」において

  『ブロック内で処理できないものについては、県内で被災後に処理能力が確認できた全施設を優先使用。不足分のみ県外処理』

と明記されています。これを変更してまで、北九州市という極めて遠隔地に搬出する理由は皆無です。

(6) 要するに、北九州市への本件がれきの搬出の動機は、広域処理の本来的目的とされる被災地の救済とは全く無関係のものであり、国費を濫費・詐取しようとする背信性のあるものであることは明らかです。貴議会が適正に権限を行使して、この様な違法な本件瓦礫処理を止めて頂けますようお願い致します。



3 最後に

  私達は、被災地の復興には全く役立たない、いわゆる広域処理には反対しておりますが、心から被災地の真の復興を望んでおります。

  この観点から見て、がれきの焼却処分のみでなく、これを地中に埋めて土盛りをし、植栽し、森の防潮堤とし、併せて尊い命を奪われた方々の鎮魂の森、慰霊の森としようとする貴議会の「いのちを守る森の防潮堤」決議を高く評価し、是非ともその実現をして頂きたいと願っております。そして、無駄な広域処理は廃止され、その予算は、この優れた復興策実現のために使われるべきものと確信しております。その暁には、こぞって植栽事業に駆けつけたく存じます。

何卒宜しくお願い致します。

以 上